コウチュとティーチュの「適性検査対策 お役立ちコラム」 Vol.2


合格者から学ぶ「学習の習慣」づくり
 

夏が近づくにつれて、「算数の〇〇が苦手」「社会の〇〇を補強しなくちゃ」など、各科目ごとの細かな苦手分野への意識がいやでも強まっていきます。
そこで、夏以前の時期に家庭で取り組めるような「学習の習慣」とは何か、というご相談にこたえて、合格者アンケートの中から2点ご紹介します。

ひとつめは、復習の習慣づけを始めることです。
秋以降の生活について、多くの合格者が「模試や模試で解けなかった問題をまとめた復習ノート」を作成したと答えています。
お子様が「解いたら解きっぱなし」タイプでちょっと心配…というご家庭は、まだ気持ちに余裕が残っているこの時期が逆にチャンス。
公中検模試4月号でも、その他問題集でもかまいませんので、ノートに解けなかった問題の解き方・コツなどをまとめて書きため、ときどき見直す訓練を始めてみてください。

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解けない問題がまだ多く、全部は無理だという場合でも、そのなかから少しずつ選んでやってかまいません。
9月以降、過去問を解く際に、その習慣をどれだけ積み重ねてきたかということが、大きなアドバンテージとなります。
また、復習ノートを受検会場まで持っていった合格者もいて、やりこめばやりこむほど精神安定剤になってくれるということがうかがえます。

 

学習の習慣づくりのもうひとつのポイントは、適性検査型特有の「記述」への苦手意識をゆるめておくことです。
国語の作文のみならず、適性検査型入試では、資料からわかることをていねいに説明したり、
算数で答えを導いた方法を論理にそって記述したりすることを求められる場面が多くあります。
文章を書くことを渋りがちなお子様は、かたまってしまう手指をほぐしてあげないと、問題に正面から取り組みづらく感じてしまいます。

記述への苦手意識をゆるめるために、多くの合格者保護者が共通して挙げていた訓練方法として、「新聞のコラム欄の書き写し」があります。
「5年の終わりから『○○○○(←某全国紙のコラム欄)ノート』を作っていた」「コラムの書き写しで文章の構成力が向上した」など、毎年多数の声をお寄せいただいています。
「作文対策として、夏休みには毎日、新聞の1つの記事を要約し、感想や意見を書いた」というご家庭もありましたが、
夏にそのレベルまでもっていくために、今の時期まずは日々「書き写し」から始めてみるというのがおすすめです。
書き写すときは、ぜひ、「『一方』『そのため』などの接続詞の使い方」「『~からだ。』と何かの理由を説明している部分」「かっこいい・まねしてみたいと思った言いまわし」に注目しながら進めてみてください。

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合格者から学ぶ「学習の習慣」づくり、どちらもコツコツためる練習という点が共通しています。
落ち着いて取り組み始められる今の時期、ぜひトライしてみてください。